増え続ける住宅ローンによる破綻

住宅ローン破綻が増えています。住宅金融公庫が発表した2001年度の住宅ローン破綻は27000件で過去最高になったばかりか、92年の7600件と比べて約3倍も増えています。

 

これまでどおり右肩上がりで昇給が続くことや十分なボーナスが支給されることを前提に住宅を購入した人が、デフレ不況が続く中で給料が増えないばかりか、むしろ減っていき、ボーナスも出ないという状況に耐えられず、泣く泣くマイホームを手放しているのです。

 

その背景には、国が住宅ローン減税などを通じて、国民にマイホームを買わせることで、景気浮揚を図ったことが考えられます。実際、首都圏のマンションの販売戸数は、ここ数年急増しています。それまで年間平均約4万戸だったのが、94年以降は年約8万戸に増えています。

 

デフレ不況の一因に、個人がモノを買わないことが挙げられていますが、現実には多くの人が住宅という高い買い物をしているのです。しかも、給料はこれからも横ばいか、減っていく可能性が高いと言えるでしょう。今後、住宅ローン破綻はますます増えていくことでしょう。

 

しかも、この先、給料が増えない可能性があるのに、公庫ローンを利用している人は、11年目に金利がアップし、返済額が増えるという問題がありましょう。特に公庫の「ゆとり返済」を使って借りている人は要注意なのです。

 

「ゆとり返済」そのものは2000年度に廃止されましたが、当初5年間の返済額を抑えることを目的とした制度でした。しかし、その期間を過ぎると返済額が一気に増え、人によっては2倍以上になった人もいたようでした。