住宅ローン 低金利時代の借り方

バブル全盛期には、マイホームの価格の上昇が見られ、それを追うように金利の上昇も見られましたが、その住宅取得にあたっての資金計画の面に限ってみると、苦労した面が見られます。

 

それに反して、低金利時代の現在では、あまり苦労せずに安易な借り方が目立ってきたと考えられます。その例示を、公的融資利用者調査の中で、マンション購入者から取り上げてみたいと思います。

 

平成3年度は高金利を利用し、高価格物件を購入していました。1u単価は64.3万円、返済負担率は年収の24.3%、平均金利は5.7%で、他の年度に比べて特に高水準ですが、借入金比率は、もっとも低いといったかたちで、むしろ健全な姿と言えます。一方、返済については厳しいので「ゆとり返済」の利用率が高まっています。以上のことから、高金利時代は自己資金を多くして、返済には苦労していることが見られるようです。

 

しかし、平成15年度は低価格になった物件を、低金利を利用した多額の借入金で購入していると思われます。1u単価は43.5万円、返済負担率は19.5%、平均金利は3.1%で、他の年度に比べて低水準ですが、借入金比率は77%近くになってきています。

 

つまり、自己資金は少なく、借りすぎの状況が見られ、安易な借り方と言えますが、返済方法についてはむしろ堅実と言えるでしょう。

 

特に、マンション購入は35年返済が可能なので長期借り入れが可能です。そこで問題となるのは、借入金比率が高くなり、自己資金率は少なくなることが、借り方・返し方として正しいか、ということなのです。